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東京の税理士事務所M&Aで確認すべき顧問先・職員・資格者

2026 7/22
コラム
2026年7月22日
東京の税理士事務所M&Aで確認すべき顧問先・職員・資格者

狙うキーワード:東京 税理士事務所 M&A

東京の税理士事務所M&Aを検討する譲渡企業向けに、顧問先承継、職員定着、税理士資格者、電子申告、守秘義務、手数料0円相談の論点を整理します。

東京の税理士事務所M&Aでは、一般的な会社譲渡の財務確認に加えて、顧問先との信頼関係、所長税理士の残留期間、社員税理士や所属税理士の配置、職員の定着、巡回監査や月次決算の品質、電子申告・会計ソフト・税務代理権限証書、相続案件や資産税案件、守秘義務、個人情報、顧問契約の承継まで確認されます。法人税顧問、個人確定申告、相続税、医療法人、公益法人、スタートアップ、国際税務、クラウド会計特化など、顧問先層によって評価の軸も変わります。本記事では、東京都内で税理士事務所や会計事務所の会社譲渡、事業承継、第三者承継を検討する譲渡企業が、初期相談前に整理しておきたい実務論点をまとめます。

目次

この記事で整理すること

  • 顧問先の継続、所長税理士の残留、職員定着、担当者変更の進め方
  • 税理士法人、個人事務所、社員税理士、所属税理士、事務所登録の確認ポイント
  • 顧問契約、報酬体系、月次・決算・相続・記帳代行・給与計算の整理方法
  • 電子申告、会計ソフト、税務代理権限証書、個人情報、守秘義務の扱い
  • 譲渡企業の着手金、中間金、月額報酬、仲介手数料、成功報酬0円で相談する前の準備

初期確認チェックリスト

M&Aの初期相談では、すべての資料がそろっていなくても進められます。ただし、次の項目を経営者自身の言葉で説明できると、相談先が譲渡企業の状況を把握しやすくなり、候補先に出す匿名概要や質問回答の精度も上がります。未整理の項目は無理に判断せず、確認事項として残すことが重要です。確認した日付と担当者も残しておくと、後続の資料更新がしやすくなります。

  • 譲渡理由:後継者不在、成長投資、代表者の年齢、事業の選択と集中など、検討理由を簡潔に説明する
  • 希望時期:今すぐ、半年後、1年後、数年以内など、事業と生活設計に合う時期を考える
  • 守りたい条件:雇用、社名、取引先、地域での信用、代表者の残留期間を価格条件と分けて整理する
  • 主要資料:決算書、月次、顧客別売上、人員表、契約一覧、借入一覧、許認可資料の有無を確認する
  • 候補先像:同業、周辺業種、地域企業、首都圏の成長企業など、事業を託しやすい相手の条件を考える
  • 不安点:情報漏えい、従業員説明、取引先対応、税務、法務、価格目線などを率直に書き出す
  • 相談範囲:社名非開示で話す内容、NDA後に開示する内容、専門家確認が必要な内容を分ける

税理士事務所M&Aは顧問先の安心を中心に見られる

東京の税理士事務所M&Aでは、売上や利益だけではなく、顧問先が譲渡後も安心して契約を継続できるかが重視されます。税理士業務は、決算書や申告書だけで成り立つ仕事ではありません。経営者の相談、資金繰り、役員報酬、税務調査、相続、事業承継、給与計算、会計処理など、顧問先との長い信頼関係で成り立っています。

譲受企業候補が見たいのは、顧問先数の多さだけではありません。月次訪問の頻度、担当者の関係、所長税理士への依存度、契約期間、報酬水準、解約率、顧問先の業種、決算月の偏り、資料回収の運用、電子申告の権限、職員の担当範囲まで確認します。顧問先が継続する理由を説明できる事務所は、承継後の安定性を伝えやすくなります。

特に東京都内では、スタートアップ、医療法人、不動産オーナー、飲食店、士業連携、相続案件、国際税務、クラウド会計、補助金や融資支援など、事務所ごとに強みが分かれます。譲渡企業は、自事務所がどの顧問先層に支持されているか、所長個人の人柄だけでなく仕組みとして再現できる部分はどこかを整理することが重要です。

  • 顧問先継続:顧問先数、報酬、解約率、業種、決算月、担当者、所長依存度を整理する
  • 信頼の根拠:月次訪問、相談対応、税務調査対応、資金繰り支援、相続対応を説明する
  • 事務所の強み:クラウド会計、医療、不動産、相続、国際税務、創業支援などを分ける

個人事務所と税理士法人で承継設計が変わる

税理士事務所のM&Aでは、個人事務所なのか税理士法人なのかで確認事項が変わります。個人事務所の場合は、所長税理士個人との委嘱関係、事務所名、職員雇用、顧問先説明、業務引継ぎが中心になります。税理士法人の場合は、社員税理士、定款、出資、社員の常駐、従たる事務所、業務執行、役員退任、持分や出資関係、法人としての契約が論点になります。

譲渡企業は、事務所形態、登録情報、税理士会所属、社員税理士・所属税理士・補助者の一覧、支店や従たる事務所の有無、税理士法人の定款、社員構成、職務分掌を整理します。候補先は、譲渡後に税理士法上の体制を維持できるか、所長税理士がどの程度残るか、顧問先説明を誰が担うかを確認します。

制度面の確認は、一般情報だけで判断しないことが大切です。税理士法人の社員常駐や事務所設置、個人事務所の承継方法、顧問契約の切替、税務代理権限証書の扱いは、個別事情によって確認先が変わります。譲渡企業は、税理士会、法務・税務専門家、候補先と相談しながら、匿名段階、基本合意前、最終契約前の確認事項を分けます。

  • 事務所形態:個人事務所、税理士法人、従たる事務所、社員構成、登録情報を整理する
  • 資格者配置:社員税理士、所属税理士、補助者、所長残留、業務執行体制を確認する
  • 制度確認:税理士会、専門家、候補先と確認すべき時期と範囲を分ける

顧問契約と報酬体系は業務別に見せる

税理士事務所の収益を説明するうえで、顧問契約と報酬体系の整理は欠かせません。法人顧問、個人事業主、記帳代行、給与計算、年末調整、法定調書、償却資産、決算申告、消費税、税務調査、相続税、贈与税、譲渡所得、スポット相談、補助金支援、融資支援を分けて、件数、単価、粗利、担当者、繁忙期を確認します。

候補先は、顧問報酬の水準だけでなく、業務量とのバランスを見ます。低単価で資料回収が遅い顧問先が多い場合、職員負担が大きくなる可能性があります。反対に、報酬水準が高く、月次資料の受け渡しが整い、決算予測や経営相談まで対応している顧問先は、承継後も価値を説明しやすくなります。

譲渡企業は、顧問先別に、契約内容、月額報酬、決算報酬、年末調整、給与計算、記帳代行、訪問頻度、資料回収方法、使用ソフト、担当者、所長関与、次回契約更新、未収金、解約リスクを整理します。社名を初期段階で出さない場合でも、匿名化した顧問先一覧を作ると候補先の理解が進みます。

  • 業務別売上:月次、決算、給与、相続、記帳、税務調査、スポット相談を分ける
  • 負担把握:資料回収、訪問頻度、記帳量、職員工数、繁忙期を報酬とセットで見る
  • 匿名一覧:顧問先名を伏せたうえで業種、報酬、担当者、契約内容を整理する

職員定着と担当引継ぎは譲渡価値に直結する

税理士事務所M&Aで候補先が必ず確認するのが職員体制です。税理士、有資格者、科目合格者、経験者、記帳担当、給与担当、相続担当、総務担当、パート職員、在宅勤務者など、役割と担当顧問先を整理します。職員が顧問先との関係を支えている場合、職員の継続は顧問先継続に直結します。

譲渡企業は、雇用形態、勤続年数、担当件数、担当業務、使用ソフト、給与、賞与、手当、残業、繁忙期、在宅勤務、資格勉強への配慮、退職予定、採用状況、教育体制を一覧にします。所長税理士がすべてを抱えている事務所と、職員が担当を持っている事務所では、承継計画の作り方が変わります。

職員への説明時期も重要です。早すぎる説明は不安を広げ、遅すぎる説明は信頼を損なう可能性があります。譲渡企業は、候補先と合意する前から、説明者、説明順序、雇用条件、役職、勤務地、在宅勤務、資格取得支援、担当顧問先、所長の残留期間、個別面談の流れを検討しておく必要があります。

  • 職員一覧:資格、科目合格、担当業務、担当顧問先、使用ソフト、勤続年数を整理する
  • 労務条件:給与、賞与、残業、在宅勤務、資格勉強、退職予定、採用状況を確認する
  • 説明計画:職員への説明時期、説明者、条件変更、個別面談の流れを決める

電子申告・会計ソフト・税務資料の移管を確認する

税理士事務所M&Aでは、電子申告と会計ソフトの運用が実務上の大きな論点になります。e-Tax、eLTAX、税務代理権限証書、利用者識別番号、電子証明書、申告書控え、総勘定元帳、仕訳データ、給与データ、年末調整データ、会計ソフト、税務ソフト、スキャンデータ、紙資料、クラウドストレージを確認します。

使用ソフトが複数ある場合は、顧問先ごとに運用を整理します。TKC、JDL、MJS、弥生、freee、マネーフォワード、達人、勘定奉行、給与奉行、Excel台帳、独自フォルダ管理など、事務所によって環境が異なります。候補先は、譲渡後にデータを移行できるか、契約を引き継げるか、職員が操作できるかを見ます。

電子申告や税務資料の移管は、顧問先同意や権限変更が関係することがあります。譲渡企業は、専門家や関係先に確認しながら、データの所在、権限、管理者、契約名義、バックアップ、退職者アカウント、顧問先説明、移管時期を一覧化します。税務資料は機密性が高いため、開示範囲とタイミングを慎重に設計します。

  • 電子申告:e-Tax、eLTAX、税務代理権限、電子証明書、申告書控えを確認する
  • ソフト環境:会計、税務、給与、年末調整、クラウド、紙資料の運用を顧問先別に整理する
  • 移管設計:データ所在、権限、契約名義、バックアップ、顧問先説明を決める

守秘義務と個人情報は段階開示で扱う

税理士事務所には、顧問先の決算、申告、役員報酬、給与、銀行口座、借入、相続財産、家族情報、税務調査、資金繰り、経営相談など、極めて機密性の高い情報が集まります。M&Aの初期段階では、顧問先名や個人情報を出さず、業種、報酬帯、契約内容、担当者、継続年数、業務量などの集計情報で説明するのが基本です。

NDA後でも、どの資料をどの範囲で開示するかは慎重に決めます。申告書、決算書、総勘定元帳、相続税資料、給与データ、マイナンバー、メール、チャット、クラウドフォルダ、紙ファイル、職員の個人端末に情報が分散している場合は、所在地、管理者、権限、バックアップ、削除ルール、退職者アカウントを一覧化します。

守秘義務と個人情報管理が整っている事務所は、候補先から見て安心材料になります。譲渡企業は、プライバシーポリシー、顧問契約書、個人情報取扱規程、マイナンバー管理、業務委託先、クラウドサービス、持ち出しルール、情報漏えい時の対応手順を確認します。法務判断が必要な項目は、専門家確認を前提にします。

  • 匿名開示:初期段階では顧問先名を出さず、業種や報酬帯など集計情報で示す
  • 情報所在:申告資料、給与、相続、クラウド、紙資料、メール、チャットを一覧化する
  • 権限管理:マイナンバー、個人情報、委託先、退職者アカウント、削除ルールを確認する

顧問先説明は所長の残留期間とセットで設計する

税理士事務所のM&Aでは、顧問先説明の設計が非常に重要です。顧問先は、事務所名や法人名よりも、所長税理士、担当職員、毎月の相談品質に信頼を置いていることが多くあります。譲渡企業は、いつ、誰が、どの顧問先から説明するかを、候補先と事前に設計する必要があります。

所長税理士の残留期間は、顧問先継続に影響します。完全退任、一定期間の顧問、代表者として残留、特定顧問先だけ同行、相続案件だけ関与など、関わり方は複数あります。候補先は、所長がどの程度残れるか、職員がどこまで引き継げるか、顧問先面談に誰が同席するかを確認します。

顧問先への説明では、変更しないこと、変更する可能性があること、決定していないことを分けます。担当者、報酬、申告方法、資料提出方法、会計ソフト、連絡先、税務調査対応、相談窓口を明確にすることで、不安を抑えやすくなります。特に上位顧問先や長年の関与先は、個別面談の設計が重要です。

  • 説明順序:上位顧問先、長期顧問先、相続案件、職員担当先の説明順を決める
  • 所長残留:完全退任、一定期間顧問、面談同行、特定案件関与を分けて検討する
  • 変更管理:担当者、報酬、資料提出、会計ソフト、連絡先、相談窓口を明確にする

相続・資産税・特殊案件は別枠で評価する

税理士事務所の中には、法人顧問だけでなく、相続税、贈与税、譲渡所得、不動産オーナー、医療法人、公益法人、宗教法人、社会福祉法人、国際税務、ストックオプション、組織再編など、特殊案件に強い事務所があります。これらは単価が高い一方で、担当できる人材や品質管理が重要になります。

候補先は、特殊案件の売上、件数、担当者、所長関与、申告品質、過去の税務調査、進行中案件、紹介元、提携士業、資料保管、期限管理を確認します。相続案件では、被相続人や相続人の個人情報が多く、進行中案件の引継ぎに細心の注意が必要です。

譲渡企業は、通常顧問と特殊案件を分けて資料化します。特殊案件が所長個人に依存している場合は、残留期間や候補先側の担当体制が評価に影響します。反対に、職員やマニュアルで品質を維持できている場合は、承継後の再現性を説明しやすくなります。

  • 案件区分:相続、資産税、医療法人、公益法人、国際税務、組織再編を分ける
  • 品質管理:担当者、所長関与、期限管理、税務調査、紹介元、資料保管を確認する
  • 依存度:所長依存か、職員と仕組みで対応できるかを説明する

買収監査で見られる資料を前倒しで整理する

税理士事務所M&Aの買収監査では、決算書、試算表、月次売上、顧問先別報酬、業務別売上、契約書、職員名簿、給与台帳、就業規則、社会保険、使用ソフト一覧、電子申告の運用、申告件数、決算月一覧、未収金、借入、リース、賃貸借契約、業務委託契約、個人情報管理、税理士資格者の登録情報が確認されます。

譲渡企業がすべてを最初から完璧にそろえる必要はありません。ただし、資料があるもの、未整理のもの、専門家確認が必要なもの、候補先に出す時期を分けておくと、交渉の手戻りを減らせます。特に税理士事務所では、顧問先名、申告資料、個人情報、職員情報の開示タイミングを間違えないことが大切です。

候補先から同じ質問が繰り返される場合は、資料の見せ方がわかりにくい可能性があります。譲渡企業は、質問回答表を作り、質問日、質問者、回答内容、追加資料、未回答項目、専門家確認中の項目を記録します。回答品質を揃えることで、複数候補との比較もしやすくなります。

  • 財務資料:決算、月次、顧問先別報酬、業務別売上、未収金、借入を整理する
  • 業務資料:申告件数、決算月、使用ソフト、電子申告、契約書、職員情報を確認する
  • 回答管理:質問回答表を作り、追加資料と未回答項目を記録する

譲渡企業の仲介手数料と成功報酬0円を確認する

税理士事務所のM&Aを検討する譲渡企業にとって、相談先の手数料体系は重要です。大手他社では2,500万円などの成功報酬が設定されているケースもあり、顧問先数が限られる事務所や所長一人で運営している事務所では、費用負担が検討の心理的ハードルになることがあります。相談前に、着手金、中間金、月額報酬、最低報酬、成功報酬、仲介手数料、外部専門家費用を分けて確認することが大切です。

東京M&A総合センターでは、譲渡企業から仲介手数料をいただかず、成功報酬も含めて0円で相談できる設計にしています。費用負担を抑えながら、税理士事務所の承継可能性、候補先像、顧問先説明、職員説明、資格者配置、電子申告や資料移管の進め方を整理できます。税務、法務、労務、税理士会関係の確認など、外部専門家による個別確認が必要な場合は、その必要性を分けて確認します。

費用0円で相談できることは、安易に譲渡を進めるという意味ではありません。むしろ、顧問先、職員、資格者、守秘義務に影響する事業だからこそ、早い段階で不安を整理し、進めるべきか、時期を待つべきか、親族内・職員内承継を優先すべきかを冷静に判断するための入口です。譲渡企業は、相談先を選ぶ際に費用だけでなく、士業事務所の実務理解、秘密保持、候補先選定、説明計画の丁寧さも確認します。

  • 費用比較:着手金、中間金、月額報酬、最低報酬、成功報酬、外部専門家費用を確認する
  • 0円相談:譲渡企業は仲介手数料と成功報酬を含めて0円で相談できる
  • 判断材料:士業実務理解、秘密保持、候補先選定、説明計画の質も比較する

成約後100日は顧問先と職員の安心を優先する

税理士事務所M&Aは、契約締結が終点ではありません。成約後100日で、顧問先が安心して依頼を継続し、職員が不安なく働き、申告期限や月次業務が止まらない状態を作ることが重要です。候補先と譲渡企業は、成約前から、顧問先説明、職員説明、所長残留、担当者変更、電子申告権限、会計ソフト、請求、給与、資料移管を設計します。

急な事務所名変更、担当者変更、報酬変更、資料提出方法変更は不安につながります。変更しない項目は明確に伝え、変更が必要な項目は理由と時期を丁寧に説明します。顧問先には、税務品質が維持されること、担当窓口が明確であること、所長や既存職員が一定期間関与することを伝えると安心材料になります。

譲渡企業は、引継ぎ期間中に所長、職員、候補先側担当者、労務担当、システム担当が何を担当するかを決めます。顧問先訪問、職員面談、電子申告、請求切替、給与支払、契約書更新、システム権限、申告期限管理を分け、週次で進捗確認を行います。税理士事務所は信用の継続で成り立つため、契約前の準備と成約後の伴走計画が同じくらい重要です。

  • 100日計画:顧問先説明、職員説明、電子申告、請求、資料移管、担当変更を決める
  • 変更管理:事務所名、担当者、報酬、資料提出、連絡窓口の変更有無を明確にする
  • 伴走体制:所長、職員、候補先側担当者、システム担当の役割を週次で確認する

候補先から質問されたときの回答準備

M&Aの面談では、譲受企業候補から想定より細かい質問が出ることがあります。売上が伸びた理由、粗利が下がった理由、退職者が出た時期、主要取引先の契約更新、賃貸借の更新、設備投資の予定、代表者が残れる期間など、質問の多くは事業継続性を確認するためのものです。回答をその場の記憶だけに頼ると、後から数字や時期がずれる可能性があります。

譲渡企業は、よく聞かれる質問を想定して、回答メモを作っておくと実務が進めやすくなります。回答メモには、事実、背景、今後の対応、開示できる資料、専門家確認が必要な点を分けて書きます。不利に見える論点でも、なぜ起きたのか、現在はどう改善しているのか、譲渡後にどう引き継げるのかを説明できれば、候補先はリスクを測りやすくなります。

東京の中小企業では、地域金融機関、顧問税理士、主要取引先、賃貸人、従業員との関係が密接です。そのため、候補先からの質問は財務だけでなく、信用の引継ぎや現場運営に及びます。質問を受けたら、回答した内容、追加資料、未回答項目、次回までの確認事項を記録し、次の候補先にも同じ品質で説明できるようにします。

  • 質問記録:候補先名、質問日、質問内容、回答、追加資料、未回答項目を残す
  • 回答の粒度:事実、背景、今後の対応、専門家確認が必要な点を分ける
  • 改善説明:弱点を隠すのではなく、改善状況と引継ぎ方法を説明する
  • 再利用:複数候補から同じ質問が出る項目は、FAQや補足資料に反映する

相談後に社内で整理する優先順位

初回相談の後は、すぐ候補先へ提案するのではなく、社内で整理する優先順位を決めることが重要です。東京のM&A市場は候補先候補が多いため、準備が不十分なまま情報を出すと、質問対応に追われ、本業の時間を圧迫します。まずは、譲渡目的、希望条件、開示資料、専門家確認事項、候補先選定基準を分けて、次の一週間で確認することを決めます。

優先順位は、事業への影響が大きいものから決めます。従業員への説明が難しい会社では人材と説明計画を先に整理します。賃貸借や許認可に制約がある会社では契約と行政手続きを先に確認します。株主が複数いる会社では意思確認と手続きの確認を早めます。この順番を間違えると、価格交渉が進んだ後に重要論点が出て手戻りになることがあります。

M&Aは、資料を増やすこと自体が目的ではありません。譲渡企業が納得できる判断をするために、何を確認すればよいかを明確にすることが目的です。相談後の整理では、すぐ進める項目、専門家に確認する項目、候補先面談後に判断する項目、いったん保留する項目を分け、検討の負担を小さくしていきます。

  • すぐ進める:決算、月次、人員表、契約一覧、借入一覧など手元で整理できる資料を集める
  • 専門家確認:税務、法務、労務、許認可、株主構成は必要に応じて専門家へ確認する
  • 面談後判断:価格目線、候補先範囲、代表者残留期間は候補先の反応も見ながら調整する
  • 保留項目:情報開示リスクが高い資料は、NDAや候補先の真剣度を確認してから出す

基本合意前に確認する最終論点

候補先との話が進むと、基本合意に向けて条件をまとめる段階に入ります。この時点では、譲渡価格だけでなく、譲渡対象、役員退任、代表者の残留期間、従業員の処遇、取引先への説明、金融機関対応、買収監査の範囲、独占交渉期間、費用負担、契約締結までの予定を確認します。東京の中小企業では、候補先が複数出ることもありますが、条件の比較軸が曖昧だと、表面的な価格だけで判断しやすくなります。

基本合意は最終契約ではありませんが、その後の進行に大きな影響を与えます。独占交渉に入る場合、他の候補先との協議を止めることになるため、候補先の資金力、意思決定者、買収目的、買収監査体制、従業員・取引先への姿勢を確認しておく必要があります。譲渡企業が不安を抱えたまま独占交渉に入ると、後半で条件がずれたときに選択肢が狭くなります。

また、買収監査で追加論点が出ることを前提に、どの論点なら価格調整の対象になり、どの論点なら表明保証や補償条項で対応するのかを考えます。未払債務、契約承諾、許認可、労務、税務、個人情報、システム、在庫評価などは、業種によって重要度が変わります。法務・税務の判断は必ず専門家と確認し、譲渡企業だけで結論を急がないようにします。

条件比較では、譲渡価格、支払方法、従業員の雇用、社名や屋号の扱い、代表者の関与、引継ぎ期間、秘密保持、契約締結までの速度を横並びにします。価格が高い候補先でも、雇用や取引先対応に不安がある場合は慎重に見る必要があります。反対に、価格だけでは見劣りしても、地域理解や従業員対応が丁寧な候補先が、譲渡企業にとって納得しやすい相手になることもあります。最終的には、金額、安心感、実行確度を分けて判断することが重要です。その判断軸を事前に文章化しておくと、比較がぶれにくくなります。

  • 条件表:価格、支払方法、雇用、社名、代表者残留、引継ぎ期間を横並びで比較する
  • 独占交渉:候補先の資金力、意思決定者、監査体制、買収目的を確認してから判断する
  • 監査論点:労務、税務、契約、許認可、在庫、個人情報、システムを事前に整理する
  • 専門家確認:基本合意書、最終契約、表明保証、補償条項は専門家と確認する

東京都内の税理士事務所M&Aで地域性を資料に反映する

東京都内の税理士事務所M&Aでは、地域性の説明が重要です。千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、品川区、豊島区、台東区、墨田区、江東区、世田谷区、杉並区、大田区、練馬区、八王子市、町田市、立川市、府中市、調布市など、エリアによって顧問先業種、報酬水準、職員採用、競合事務所、紹介経路が異なります。譲渡企業は、自事務所の立地がどのような強みと課題を持つかを資料に入れると、候補先が承継後の運営を想像しやすくなります。

都心部では、スタートアップ、外資系、士業連携、不動産オーナー、医療法人、資産税、国際税務、クラウド会計への対応が評価されやすくなります。住宅地では、地元中小企業、個人事業主、相続、確定申告、不動産所得、家族経営の相談対応が重要です。多摩地域では、製造業、建設業、医療介護、地元金融機関、商工会、長期顧問先との関係が論点になります。

候補先は、譲渡後に顧問先を増やせるか、職員を採用できるか、既存の拠点や得意分野と相性がよいかを見ます。東京の税理士事務所は、同じ区内でも駅前オフィス街、住宅地、商店街、医療モール、再開発地域で顧問先層が変わります。譲渡企業は、地域事情を理解した説明を準備することで、価格だけでは伝わらない事業価値を示せます。

  • 都心部:スタートアップ、外資系、不動産、医療法人、国際税務、クラウド会計を整理する
  • 住宅地:個人事業主、相続、確定申告、不動産所得、家族経営の相談対応を説明する
  • 多摩地域:製造、建設、医療介護、地元金融機関、長期顧問先との関係を確認する
  • 採用力:職員採用、資格勉強支援、在宅勤務、紹介経路、定着率を時系列で整理する

譲渡企業の仲介手数料は成功報酬まで0円

東京M&A総合センターでは、譲渡企業から着手金・中間金・月額報酬・成功報酬をいただかない設計で初期相談を受け付けています。大手仲介会社では、案件規模にかかわらず最低成功報酬として2,500万円前後の水準が設定されることがあります。会社売却や事業承継を検討し始めた段階の経営者にとって、費用負担が検討の障壁にならないことは重要です。ただし、税務・法務・登記・許認可などの専門家費用が別途発生する場面はあるため、必要な範囲と発生時点は事前に確認してください。

費用が0円であることだけを理由に急いで進める必要はありません。秘密保持、候補先の選定、資料開示、従業員・取引先への説明順序を整えたうえで、譲渡企業にとって納得できる条件かを確認することが大切です。

譲渡企業向けの無料相談フォームを見る

よくある質問

税理士事務所は小規模でもM&Aの相談対象になりますか?

対象になります。ただし、顧問先数、報酬体系、所長税理士への依存度、職員の定着、電子申告や会計ソフトの運用によって進め方が変わります。所長一人の事務所では、残留期間と顧問先説明の設計が特に重要です。

個人の税理士事務所と税理士法人では承継方法が違いますか?

違います。個人事務所では顧問先との委嘱関係や職員雇用の引継ぎが中心になり、税理士法人では社員税理士、定款、事務所登録、社員常駐、業務執行体制などの確認が必要になります。具体的な手続きは専門家や関係先と確認しながら進めます。

顧問先名や申告資料はいつ候補先に開示しますか?

初期段階では顧問先名や申告資料を出さず、業種、報酬帯、契約内容、担当者、継続年数などの集計情報で説明するのが基本です。NDA後も、目的、範囲、必要性、守秘義務、個人情報管理を踏まえて段階的に開示します。

譲渡企業の費用は本当に0円ですか?

東京M&A総合センターでは、譲渡企業の着手金、中間金、月額報酬、仲介手数料、成功報酬を含めて0円で相談できます。税務、法務、労務、税理士会関係の確認など外部専門家による個別確認が必要な場合は、別途必要性を確認しながら進めます。

顧問先や職員にはいつ説明すべきですか?

案件の進み方、候補先、契約条件、所長残留、職員の継続意向によって異なります。早すぎても遅すぎても不安につながるため、職員、上位顧問先、長期顧問先、一般顧問先への説明順序を事前に設計します。

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